クモノスカビの定義って?
まずは、毎度のごとく、ウィキペディアの説明から見てみましょう♪
菌界・接合菌門・接合菌綱・ケカビ目・クモノスカビ科(あるいはケカビ科)に属するカビの和名である。基質表面をはう菌糸の様子がクモの巣を思わせることから、その名がある。湿った有機物表面に出現する、ごく普通のカビである。空中雑菌として出現することも多い。体制はケカビに似ている。菌糸体は多核体の菌糸からなり、基質中に菌糸をのばすが、基質表面から気中へと匍匐菌糸をのばすのが特徴である。匍匐菌糸は基質の上をはい、基質につくとそこから菌糸をのばす。そのため、ケカビに比べると、コロニーの成長が早く、あっというまに広がる。基質の表面に広がる気中菌糸は、その表面に水滴がつき、きらきらと輝き、クモの巣のように見える。(ウィキペディアより)
クモノスカビは、野菜や果物などにダメージを与えるため、基本的にはあんまりよくない空中にいる雑菌と考えられることが多い菌です。蜘蛛の巣みたいな形をしていますし、胞子も飛びやすいのでみんなに嫌がられてしまいます・・・。
日本以外のアジアでは意外とスター?クモノスカビの一種、テンペ菌
日本では麹菌を多く使いますが、日本以外のアジアでは、例えば紹興酒を作るために使ったり、インドネシアではゆでた大豆をテンペ菌というクモノスカビの一種で発酵させて、テンペという食品をつくったりします。
テンペはインドネシアで食べられる健康食品として、日本でも一時ブームになりました。テンペとは、ハイビスカスの葉についたテンペ菌を使って、ゆでた大豆をバナナの葉に包んで自然発酵させたものです。見た目は板状で大豆が固まっていて、白い菌糸が目に見える状態なので、苦手な人は苦手かもしれませんが、不思議なのは見た目だけで、他の発酵食品と比べるとほとんどニオイがないので食べやすい発酵食品だと思います。
納豆と比べて料理しやすいのもよいところです。納豆は粘るし、ばらばらしちゃうのでお料理の方法が限られてしまいますが、テンペは塊なので、そのまま焼いても、揚げてもOKでお肉の代わりに使えるので、アレンジがしやすいかもしれません。でも納豆などと同じように、発酵によってビタミンB群が増加し、リノール酸も多く含み、低カロリーという、とてもありがたい食材です^^
世界を舞台にすると、納豆菌よりもクモノスカビのほうが、有名人ですねー。納豆菌にも頑張ってもらいたいです!