乳酸菌の定義って?

代謝により乳酸を生成する細菌類の非学術的な総称。ヨーグルト、乳酸菌飲料、漬け物など食品の発酵に寄与する。一部の乳酸菌は腸などの消化管(腸内細菌)や膣の内に常在して、他の病原微生物と拮抗することによって腸内環境の恒常性維持に役立っていると考えられている。(ウィキペディアより)

ふむふむ。さすがウィキペディア!短くすっきりまとまっていますが、もうちょっとカンタンにいうならば、乳酸菌は、糖類をエサとして食べ、その代わりに乳酸を作る細菌類のことを言います。正確にいうと、乳酸だけ作る乳酸菌(ホモ発酵型乳酸菌)と、乳酸と酢酸も作る乳酸菌(ヘテロ発酵型乳酸菌)がいます。

乳酸菌にはいろんな種類の菌がいて、特徴はバラバラ

乳酸菌は本当に様々な種類がいるので、「乳酸菌はこんな菌です!」って言い切るのがとっても難しい菌類です。例えば、乳酸にとっての「適温」が何度なのか?という問題一つとっても、いろんな菌がいます。一般的なのは、30°~40°が適温とされていますが、一部の乳酸菌は、5°でも繁殖能力が衰えないですし、また80°でも繁殖することができる菌もいます。

基本的には空気がないところで発酵をする嫌気性の菌ですが、中には空気があるところで発酵をする好気性の菌も存在しますし、塩分がないと生息できない好塩性乳酸菌もいます。ちょっと厄介なのが、アルコールに強い乳酸菌で、この乳酸菌が日本酒を作る時に混ざってしまうと、にごったり、臭みがでたりして、酒が腐るという表現をする人もいます。この菌のことを、「火落ち菌」と呼びます。

乳酸菌を多く含むヨーグルトは、不老長寿の薬なのか?

もともと乳酸菌が注目されることになったきっかけは、ブルガリア地方で乳酸菌を多く含むヨーグルトをたくさん食べていた人たちが長寿だったとされる「不老長寿説」によるものでした。でもその後、その乳酸菌は人の腸に住みつけないことがわかり、あれれ?といった感じで忘れ去られることになりました。現在は、また腸内に最初から住んでいる菌と同じ菌からできているヨーグルトが作られたりと、引き続き研究がおこなわれています。

乳酸菌が体にいいということは、雑に言えば正しいとは思いますが、その他のいろいろな要因によって、本当にヨーグルトを食べておけば長生きできると決めつけるのは難しそうです。体質によっても効果は大きく変わってくるからです。

日本人は乳製品と合わないの?乳糖不耐症

日本人には、消化酵素「ラクターゼ」が少ない人が多いと言います。消化酵素「ラクターゼ」とは、乳糖(ラクトース)を分解する酵素なのですが、日本人にはこの乳糖を分解する力がない人が多く、その現象を「乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)」と言います。

「乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)」の方は、乳製品をうまく分解することができなくて、消化不良や下痢などになりやすいのです。無理して飲むのは危険かもしれません。

あとは体が冷えやすい人も乳製品は考え物で、ヨーグルトの乳酸菌が腸に効くと言いながら、ヨーグルトで体を冷やしてしまい、かえって便秘になる方もいます。大事なのは自分の体について知り、自分にあった摂取方法を考えることが大事です。


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