私たちの腸の中には、実は100億以上の細菌が住みついています。
どんな菌が住み着いているかは、まさにあなた次第!毎日食べるものや体質によって、腸内細菌は全く異なるといいます。そして、私たちの腸にすんでいる菌は、私たちのカラダの司令塔となっている可能性もあるというのです。
肥満の人と痩せている人の腸内細菌バランスには特徴がある!
世界的に有名な化学雑誌「ネイチャー」で、アメリカのワシントン大学の教授であるジェフリー・ゴードンさんのグループがびっくりする事実を発表しました。なんと、「腸内細菌が肥満になるか、ならないかに関わっている」というのです。
えーーーー。困るーーーー。笑
彼が行った実験はこうでした。
肥満型の人間の腸内細菌とやせ型の人間の腸内細菌をそれぞれマウスに移植し、その後の脂肪量を計測しました。すると、肥満型の人間の腸内細菌を移植したマウスの脂肪量が増加したとのこと。何度実験しても同じ結果が出たというから、偶然ではないのでしょう。。。
えーーーー。ますます、困るーーーーー。笑
具体的にジェフリー・ゴードンさんのグループは、なんという菌が関係しているか言及しています。その菌の名前は、「バクテロイデス」といいます。すなわち、「バクテロイデス」の数が少ない人は、肥満になりやすく、「バクテロイデス」の数が多い人は対して運動しなくても、運動しているみたいな効果を得られるのです。
肥満関連菌「バクテロイデス」とは?
肥満を防いでくれている菌というと、なんとなく「善玉菌」ではないか?という気がしますが、「バクテロイデス」は、「善玉菌」ではありません。一般的には厄介な「日和見菌」であると言われています。意外ですよね?!
さて、ここで復習・・・「日和見菌」はどんな菌でしょう?笑
「日和見菌」は、腸内で「善玉菌」が優勢な場合は「善玉菌」についていき、「悪玉菌」が優勢な場合は「悪玉菌」についていく、ドラえもんでいうとスネ夫タイプでした。腸内環境がよくなくて、悪玉菌の力が強い場合、「バクテロイデス」は悪玉菌に味方し、私たちの免疫力を低下させます。
でも、腸内環境が比較的良い場合、「バクテロイデス」は肥満を防ぐ役割をしてくれます。具体的には、「短鎖脂肪酸」と呼ばれる脂肪を細胞に取り込まれないようにする物質を作りだし、また筋肉に作用して脂肪を燃やしてくれます。スゴイですよね?!「バクテロイデス」、たくさん飼いたいです。^^
そう考えると・・・腸内環境をよくしておくことが大事なのですが、そのために私たちができることの一つが善玉菌のエサになる食べ物、すなわち食物繊維をたくさん食べることです。こんにゃくとか、きのことか、海藻類とか・・・もちろん、発酵食品とか、たくさん食べましょう!
そうすれば、アナタを肥満から守ってくれる「バクテロイデス」が、あなたの味方になってくれるかも?しれませんよ♪